CODE 2011 NAGOYA

CODE NAGOYA 2010
CODE 2010
ポスターコンペティション

神戸夙川学院大学
チーム:
神戸夙川学院大学
代表者:
小野田 金司
参加メンバー:
阪本 弘、浜村 日向、中谷 真梨子、砂川 侑映、磯石 裕子
協力:
松原 裕、坂野 雅、朝本 晃司
コウベトリオ

コウベトリオ

コウベトリオ
マテリアル
ガラス瓶、ペットボトル
生産地
神戸市
サイズ
234×222×78mm
想定価格
¥1,000
特徴
この商品の特徴はコウベトリオのそれぞれが「ありのまま」の姿であることです。神戸にゆかりのあるものを探したときに私たちが見つけたのは「水」「ラムネ」「日本酒」の三品でした。それぞれの歴史、文化を辿っていくうちに私たちはそれぞれの品に熱い情熱を注ぐ様々な人に出会ってきました。そこで私たちは、素晴らしい資源にあふれたこの神戸で新しいお土産を作るのではなく、既存のこれらの物をより多くの人に知ってもらいたいと感じました。そうして出来たこのコウベトリオは、三品のルックスを損なわない、神戸をイメージしたパッケージに入っています。コウベトリオは神戸の作ったお土産ではなく、神戸を作ったお土産です。
コンタクト
神戸夙川学院大学
http://www.kobeshukugawa.ac.jp
コンセプト

「神戸は飲み物の聖地」
日本が誇る「水」「酒」「ラムネ」の三点を職人たちの思いの込められたそのままの姿で“コウベトリオ”としてセットにし、その背景にある神戸がもつ「美しい自然」「伝統文化」「技術」「国際理解」「安全性」、それに携わる人々の熱い「想い」をアピールします。

『布引の水』
布引の水は全国屈指のカルシウム含有量で、究極のミネラルバランスと言われます。昔、外国航路の船乗り達が神戸港で積んだ「布引の水」は船が赤道を越えても腐らず美味しさが変わらないので「世界一の名水」と呼ばれました。

『神戸18番ラムネ』
神戸外国居留地はラムネ発祥の地で、アレキサンダー・キャメロン・シムが経営するシム商会が1884年頃に神戸でラムネの製造・販売を始めました。当時、ラムネはこれらの感染が防げると報道され大ブームになりました。シム照会が18番地にあったことにちなんでラムネは「18番」と呼ばれました。

『灘の酒』
神戸に吹く六甲颪の寒風は酒造りに好適の気候をもたらし、六甲山系の水により良質な原料用水が確保できます。さらに良質の播州米を大量に得ることができるなど灘は自然環境にも恵まれており、独自の優れた技術力により特徴ある灘の酒が誕生しました。

コウベトリオはお土産としてはもちろん、様々な神戸のイベントにも使っていただき、「神戸に行ったらみんなで飲もう」と言っていただける神戸のマスコット的な存在を目指します。

総括コメント

参加した学生たちは、観光文化学部生で、アートイベントや観光振興の実践を経験しており、当初は積極的に始動し、自信をもって臨んでいたようです。しかし、実際に土産の開発をすすめるうちに、「0から1を生む力」が不足していることに気付き、発想を形にデザインする力の重要性を認識したようです。
現在の観光トレンドである地域主導型観光においては、宿泊などの観光消費と並んでお土産による地域への経済効果が期待されています。しかし、地域のストーリー・素材が入りかつデザイン性が高いお土産が少ないのが現状です。今回は、その課題解決方法の一つとして、開発プロセスを学べたことは、学生たちにとって有意義でした。
今回のプロジェクトが、地域の観光振興施策として非常に効果的であり、また、名古屋と神戸という2都市での開催は、それぞれの地域特性を考える動機づけにもなることも実証されました。各都市での評価が異ったことも興味ある結果でした。ただ、若者らしい自由奔放な作品に導けなかったことを指導者として反省しています。
小野田金司