CODE 2011 NAGOYA

CODE NAGOYA 2010
CODE 2010
ポスターコンペティション

名古屋工業大学
チーム:
CODEプロジェクトチーム
代表者:
須藤 正時
参加メンバー:
西川 侑里、山本 拓人、毛 萌彦
協力:
有限会社 近清商店
しゃち絞りかばん

しゃち絞りかばん

しゃち絞りかばん
マテリアル
綿100%
生産地
名古屋市
サイズ
大:約300×270×90mm
小:約200×160×50mm
想定価格
大:¥3,800
小:¥2,400
特徴
金鯱の形に絞り染上げた、鳴海絞のあずま袋です。絞ったままの状態で販売し、購入者が自ら糸を解いて使用することで、「鳴海絞」の一端を体験することができます。鳴海絞は、名古屋市緑区の鳴海地域で生産される絞り染めです。江戸時代の初めに鳴海に伝わり、道行く人々におみやげとして絞り染めの手拭いを販売したことで発展しました。
コンタクト
名古屋工業大学
http://www.nitech.ac.jp
コンセプト

「綺羅やかド派手な都市」
全身に金をまとったしゃちほこや豪華な嫁入り文化など、名古屋には、華美で派手であるが悪趣味にならない一歩手前でとどまる感覚があります。こうした独特の感覚は現代にのみではなく、この地で生まれた織田信長の、南蛮渡来のものを取り入れた豪華絢爛で派手な衣装に見られる美意識にも、その兆しが見て取れます。この独特な美的価値観を名古屋文化の特徴と捉えました。外国人留学生へのアンケート調査から、海外から見た名古屋は独自性が乏しい、という結果が得られました。このことから、名古屋を今以上に印象づけ、かつ周辺の都市とも差別化できる特徴をアピールする必要があると考えました。国内ではなく、海外からの視点を対象とするからこそ、より明確に特徴を推し出す必要があります。そこで私たちは、名古屋独特の美的価値観をもとに、名古屋を印象づけるおみやげを提案します。

総括コメント

今回の提案「シャチ絞り」では鳴海絞りの近清商店の近藤さん親子から試作技術指導や施設の提供で惜しみない協力を受けた。この伝統産業を守る情熱に負けないようにメンバーが創意工夫を重ね試行錯誤の結果生まれたのがシャチ絞りである。中部国際空港から始まるおみやげリサーチ、海外留学生が見た名古屋、その後の名古屋の印象、100年以上続く名古屋の伝統産業、地盤沈下している地場産業の活性化と様々な名古屋の現状を真剣に肌身で感じながら向き合ったプロジェクトであった。
今回の提案には合わせて名古屋の都市を世界に表明していく為の統一マークを自分たちになじみのある地下鉄の色やこれまでの名古屋の市障と組み合わせ提言した。名古屋で生まれ、名古屋で育ち、名古屋を誇りに思う学生ならではの提案と感じた。
また、キックオフミーティングで行った、名古屋と神戸の混成メンバーによる「おみやげを考える」ワークショップはなかなか良い進め方であった。
全体としてはそれぞれの大学が取り組む取り組み方と地域性により各都市の特徴が明確に表現されたことで関わった参加者にその後の進め方がイメージできたのではないかと思う。
須藤正時